テレビ塔の灯り

子供を寝かしつけ
後片付けをして
何もないテーブルの上にひじをついて
待っていると
ほどなくして
テレビ塔の灯りが一斉に消えた

まだ私は若かった
子供は健康で可愛かった
仕事も順調だった
けれど
心ではいつも冷たい風が鳴いていた

だから一日の終わりに
その灯りが消えるのをみることが
私の唯一の楽しみと癒しだった
その一瞬を見ることに依存していた日々

あの時を忘れないから
今がある