私が小さな頃
父方の叔父と叔母が山の中に住んでいました
姉妹が4人
いつもいつも遊びに来る私を
”新子はうちの五女だからね”
と言ってくれました

それほど裕福ではない家庭でしたが
叔母はいつもどんな時も手近な材料で
誰にでも手料理を振舞ってくれました

私の料理好きはそこから来ているのかもしれません
特別な材料でなく
特別な料理でなく
ただみんなが笑顔で集まって来ることが楽しい

年末になると
叔母のうちでは
必ず餅つきをしていて
私はそれがとても楽しみでした

 

寒い外でお餅をついて
湯気の立つ温かいお餅や
お味噌汁をいただきました
たまについているお餅が外に飛び出して
みんなで大笑い
そんな時間が楽しかったのです

叔母はみんなを楽しくする種を蒔きました

そして私のその種は何十年もかけて
芽を出し、また私も今、種を蒔いています

うちにきた子供たちが
10年経ち
30年経ち
50年経ち

”あの時の餅つきが懐かしい
また、やってみよう”

それは
私が蒔いた種が芽を出した時です

大きく育ってまた種をつけてほしい
そう願っています